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第49話(上)

都心の異変発生から一夜明けて。敵の元老院元締め・鳶旺(えんおう)が退いた後も異変は続いていた。
鳶旺特有の時間に関係なく、辺り一面真っ暗闇になる現象は続いたまま。


御堂は鼎の元気そうな姿を見て安心した。

「鼎、心配したんだぞ…。ほら、こっち来いって。お前、仮面の紐緩んでるぞ」

御堂はそっと優しく直してあげてる。鼎の顔は仮面に隠れて見えないものの、御堂の行動は嫌ではなかった。

「ほら、出来たぞ。痛みはないよな?」
「あぁ…和希、ありがとう」

鼎の声はどこか優しい。いつから俺のことを名前で呼ぶようになったんだよ、鼎は…。
あいつに何か変化があったのか…。言い方は相変わらず冷淡だが、なんか優しくなったというか。


「か…鼎」
「なんだ?」
「まだラスボス戦が残ってんだ、気を抜くなよ」

「わかっているさ」


鼎の相棒である、対怪人用ブレードが人間化した鷹稜(たかかど)はそっと物陰から見ていた。主はあの御堂という男の後輩なのは知っている。
御堂は…シャイなのか?鼎さんに好意を少なからず感じるのだが。


そんな中、新宿方面にいた時任達別動隊から通信が。


「御堂さん、きりゅさん!新宿方面に変な空間が出現しています!今すぐ来て下さい!」
「時任、新宿方面も真っ暗なのか?」

御堂は冷静に聞いてる。
「はい、新宿方面も真っ暗っす!」
「和希、行こう。いちかの部隊は最小限なはずだからマズイかもしれない」


御堂は鼎の変化に気づく。

いつの間に…時任のことを「いちか」呼びになってたんだ?最近まで名字で呼び捨てにしてたはず。



都心・新宿――


「…あ、御堂さん・きりゅさん!」
時任は2人の姿を見るなり、手をぶんぶん元気よく振る。
2人は時任の部隊に合流。
部隊と言っても鼎と御堂含めて5人しかいないが。


御堂は冷めた反応を見せるが、これはいつも通り。

「おい、時任。お前目立ちすぎだ。少しは控えろ…んで、その変な空間ってどこだ?」
時任はある場所を指差した。

「あそこっす。かなり広い空間みたいなんで怪しいし、罠かもしれないから呼んだんです」
「なるほどな〜。時任にしては上出来だよ。空間に入るのは俺がやる」

「和希、単独で行くのか!?」

鼎は思わず反応。
「単独なわけねーだろ。鼎も行くだろ」
「…あぁ」

「ちょ、えぇっ!?御堂さんときりゅさん2人とも行くんすか!?止めたほうが…」
「いちか、心配するな。鳶旺はいないし、仮に罠だとしても…なんとかなるだろうよ」


鼎は御堂を信頼している。


そして例の場所へ。見た目は路地裏だが、空間がどこか歪。
御堂は勘で手を翳してみる。すると空間にさらに歪みが生じ、空間に隙間が開いた。

「開いたぞ。鼎、大丈夫だからついてこい」
御堂が普段よりも頼もしげ。鼎は御堂に続き、空間の中へ。



空間の内部は廃墟が広がる風景だった。忘れ去られた廃墟の街。

「廃墟街…?なんだここ」
「怪人が出る気配は…ないな」


2人はとぼとぼと空間内部を進む。廃墟街は広く、御堂は時任と通信しながら現在地を伝えてる。

「時任、通信使えてる?」
「御堂さん、バリバリ聞こえてますっ!位置もバッチリ出ているんすよ。姿は見えないのに」
「あれ…この空間、出入口が他にもあるかも。時任、室長達に伝えておいて」
「ラジャーっす」



本部・司令室。


宇崎は時任の報告を受け、場所を割り出していた。

「新宿方面に出現した空間か…。ん?ここだな。映像でもわかるくらいに空間が歪んでいるな」
「…で、どうすんのさ。乗り込むのか?」

そう聞いたのは囃。


「御堂と鼎が先に行っちゃったんだよ。今のところは異変なしだが…囃、行くか?」
「いや…俺よりもゼノク隊員の方がこういうのは慣れてるでしょ。…そうなんだろ?二階堂」


司令室には二階堂もいた。


「そうですね。イレギュラーな事象には私達ゼノク隊員の方が慣れてます。
ゼノクではよく起きてましたから」

「近々マジで長官、現場来そう…。今は都心の異変について記者会見してるんだよなー…。長官も大変だわ」

宇崎がぼやく。宇崎はサブモニターの1つで蔦沼長官の記者会見も見ていた。
メインモニターにはスカイツリー周辺が映し出されてる。


二階堂達、ゼノク隊員が新宿某所の謎空間に潜入することに。
メンバーは上総(かずさ)・二階堂・粂(くめ)・三ノ宮。



空間内部の廃墟街。


鼎はある通りに導かれるようにして歩いていく。
「鼎、離れるなって!どこ行くんだよ!?」

御堂は鼎を追いかける。そこには古びた旅館のような建物が。
「ここから気配がするんだよ。怪人ではない何かがいる…」
「鼎、止めとけって!」


鼎は制止を振り切り、導かれるようにして建物に入る。
そこには初めから鼎が来るとわかっていたかのように、着物姿の女性が。


「あなたをお待ちしておりました。紀柳院鼎様。あなたの望みを1つ、叶えましょう」
「罠だろ?お前は一体何者だ?答えろ!」

「あら…せっかく望みを1つ叶えると言ってるのに…。聞かないのですか?鼎様にはあるでしょう。望みが」


鼎の中にはずっと燻っているものがあった。事件後からずっと強いられてる、仮面生活からの脱却だ。
この仮面生活から解放されれば、素顔のままでありきたりな日常を過ごせるかもしれない。


鼎は御堂の声に気づいた。和希は私を探している。

「和希!和希!私はここだ!!」


女は鼎にこう言った。
「いくら呼んでも彼には届きませんことよ。この建物自体が結界なのですから…」
「何!?」
「鼎様が望みを言わない限りはここから出られませんよ」



二階堂達も廃墟街へと潜入。

「二階堂、お前は俺と一緒に動け。粂と三ノ宮はわかってるよな」
上総が仕切っている。ゼノク隊員4人はふたてに分かれた。


しばらくすると二階堂は結界に閉ざされた場所を見つける。


「イチ、この結界破れますか?明らかに中には紀柳院さんがいるみたいで…」
「お前、気配わかんの?」

上総は二階堂に聞いた。二階堂は右腕の義手を見せる。
「義手の新たな機能のおかげです。長官がさらにアップデートしてくれたんですよ」

機能のアップデート?戦闘兼用義手がアップデートとか、二階堂はさらっとパワーアップしてる…。


「お前の義手で結界破れないのか?」
「ここまで結界が強力だと、義手が壊れてしまい使い物にならないですって」

「しゃあねぇな〜。おい、三ノ宮と粂」
「言われなくても向かっていますよ!」

上総の通信に三ノ宮が答えた。三ノ宮と粂のコンビは到着するなり、粂は強力な弓矢を使い→結界を破壊。


「結界、破壊したよ!」
「よっし、中入んぞ。紀柳院は本当にここにいるのかよ、二階堂」
「…います。私達にはこの建物は巨大な迷路にしか見えませんが…。御堂さんにも連絡しましたから、直に到着します」


4人は錯覚の迷路に苦戦することになる。
鼎視点ではこの建物は旅館。鼎はあの女と淡々と話してる。

「望みはなんでもいいのか?」
「えぇ。ならば、あなたが叶えたい望みの1つをシミュレーションで見せてあげましょうか?」


シミュレーション?


鼎の目の前には顔に負った、大火傷の跡がない素顔の鼎の姿が見えている。
素顔の鼎は彩音や晴斗と談笑していた。


そのシミュレーションの光景を見た鼎は違うと感じた。あいつがいない。
あいつがいないなんて考えられない…。


「確かに『それ』はずっと思っていたものだが…変わり始めているんだよ。私からしたら和希がいないなんて考えられないからな」
「その顔の大火傷の跡、消したいとは思わないのですか?なぜそっちを選ぶ?鼎様はそれでいいのですか!?」

「決めるのは私だ。お前、罠を仕掛けたつもりか?元老院の手先が」


そこに御堂が乱入。

「鼎!見つけた…。二階堂達のおかげでやっと入れたんだ。…お前…今…なんて…」
「私は率直に思ったことをこの女に言っただけだ」

「鼎…お前、ずっと仮面姿のままでもいいのか!?なんでそんなことを…」
「別にいい。和希さえいればそれでいいんだ。…顔の大火傷の跡は手術で消せるのはわかってはいるが…消したくないんだよ。
仮に消したとしても目のダメージはそのままだ。なんならこのままでいい…」



御堂はかなり複雑だった。

なぜか涙目になってる。これ、鼎の告白なのか?
俺がいればそれでいいって…。


御堂は思わず鼎を抱きしめた。鼎は震えていた。
本当は怖かったんだな…鼎のやつ。



謎の女は無言で消え、歪な空間も消えた。6人は新宿の路地裏にいた。

そこに時任から通信が。
「御堂さん達聞こえてるー?さっきまで全然繋がらなくて」
「聞こえてるよ」


御堂は鼎をよしよししながら通信に答えた。鼎はまだ震えていた。

鳶旺ならまだしも、得体の知れない女に言い寄られたら…怖いもんな。…てか、あいつは一体何者だったんだ?あの空間の主?怪人じゃなかった。



御堂は鼎がなぜ自分のことを名前で呼ぶようになったのか、ようやく理解した。


鼎からしたら俺は必要な存在なんだと。もう、ただの先輩後輩ではない。
彼女の親友の彩音でもなく、歳の離れた幼なじみの晴斗でもない、心の拠り所が必要だったんだ。





第49話(下)へ続く。


好きな人には申し訳ないが


話題:ひとりごと
夕方にWBCの大谷翔平の記者会見を居間で見せられて、非っっっ常ーに苦痛だった。
好きな人には申し訳ないが野球、嫌いなんだよ…。あとマラソンと駅伝も嫌いだ。


どうせ試合は見ないんだろ、このクソ親父。野球好きっぽいけど、試合結果しか見てないし親父に野球にわか疑惑が…。
なにが「すげーすげー」「世界の大谷」だよ、思考停止のリアクションしかしてないじゃん。野球に関してはさっぱりなんでマジでわからない。


そもそも嫌いなもんってだいたい興味ないからわかるわけ、ないよね。


そもそも野球嫌いになったきっかけが子供の頃、野球中継のせいで観たい番組がぶっ潰されたことが大きい…。しかも何回も。そりゃ嫌いになるよな…。

ズームインが巨人贔屓にしているせいで(今ではズムサタ)、見たくもない巨人軍を見せられたのが嫌で嫌で…。熱ケツ情報が嫌いすぎてな…。なにあのコーナー。



価値観の押しつけはんたーい。
全員野球好きだったら、めちゃくちゃ気持ち悪いだろうが!!

嫌だよそんな世界!



箱根駅伝(駅伝全般)に対してもあまりにも興味がなさすぎて、どこどこ大がどうとか言われてもわかんねぇから!
親父は黙っておかんと話してろよ!興味ない奴に話振ってくんなっ!

正直違いがわからない。
会話が秒で終わるから(続かない)野球・マラソン・駅伝の話は自分の地雷なんだよ。あいつらわかってねぇ…。
こっちはあからさまに嫌な反応してんだから、気づけ。



昨日あたりからものすごく些細なことでイライラしてしまってる。わけもなくイライラ。生理が近いんだろうか…。
ホルモンが乱れてきてんのかな…。最近、寝ても寝ても眠いんですよ。

寝足りない。



今日はかりそめSPは観ますが、金ローは観ない。
かりそめSP、有吉が武器で大暴れするのは楽しみ。有吉の願望ついに叶えちゃうのか。
トンファーや棍棒、三節棍とかで有吉が「ヒャッハー!」するんですね。漫画アニメや映画ではお馴染みの武器だよなぁ…。

マツコのためのたまご料理探しも楽しみかも。峰子と平子の下見企画は好きだが…大久保佳代子はいらない…。絶対酒飲むだろ。
平子が完全に峰子の家来になってんのがな…。



トンファーのイメージが呪術の伏黒とレイヴのエリーになってる…。
伏黒、色々と武器使うけどトンファーと剣のイメージが強いんだよ。

三節棍は真希先輩のイメージめっちゃあります。



もやもやすんのがなんか嫌だから、49話上げてから寝るか。ようやく終盤っぽくなってきたけど、まだラスボスは倒してないからね〜。
もしかしたらねほりん観てから寝るかもしれん。


鐡は立ち位置が異質なせいか、今は味方に協力してますがラスボスを倒した後…こいつはどう行動するのかな〜と…。
主人公に一方的に因縁つけてるから、敵だがライバルみたいな微妙な関係なんですよ。晴斗と鐡。

もう1人の主人公の鼎さんはラスボスのせいでキツい目に遭いまくってますが、ようやくそれがなくなるかも。
鼎さん、キツい展開にしてしまってごめんよとしか…。中盤でも死にかけてたんで、鼎さんは過去含めてハードすぎる…。
御堂と鼎の先輩後輩、終盤でじわじわ動きが出る予定。

鼎さんが御堂を名前で呼んでる時点で、心境に変化は出ています。


ちょっとした悪夢


話題:今日見た夢
明らかに昨日見た番組(ひるおび午前)の影響なんですが、ユーチューバーでホラー作家の雨穴さんが出てきた。

あのビジュアル(全身黒タイツに白い仮面)のせいか、ヘンテコな夢なのにちょっとした悪夢になっていたという…。


ただひたすら雨穴さんがくねくねくねくね踊っていたんですよ。それだけ。それだけです。



昨日のひるおびで紹介されてた雨穴さんのホラー小説、ちょっと読みたくなってきたじゃんか…。「変な家」「変な絵」…変な家の方が気になる。

雨穴さんのあの仮面って、なんとなく岡本太郎作品ぽく見えるせいか、表情なんてないのになぜか可愛く見える罠…。なんとなく「午後の日」っぽい。



ひたすらくねくね踊ってただけって、シュールすぎる…。
BGMもヘンテコでした。アフリカか東南アジアの民族音楽と、テクノポップを合わせたようなようわからんBGMが流れてて。



ひるおび、恵俊彰いらない…。どや顔うざくて。
恵と志らくはいらないだろうて。

今日は日劇の番宣あるから仕方なくひるおび午前、見ますが…。ドラマで妻夫木主演って久々な気が。


無題

話題:おはようございます。
昨日の拍手8個ありがとうございます。昨夜は突破ファイルSP観てから寝ました。

自衛隊シリーズのぐっさんカッケー。バイト草薙シリーズ、草薙演技上手くなった?
バイト草薙の草薙はカッコいいんだよな〜。



また朝ドラを見せられた。

舞いあがれ…くっそつまんないな、これ。ありきたりな展開すぎ。ステレオタイプの朝ドラかよ…。
ちむどんはクソドラマすぎたから、逆に面白いという現象が…。終盤謎展開だったんだっけ?


親は2人ともドラマ好きだが、クレジット見ないタイプだと知って価値観合わね〜な〜ってなった。
クレジットにゲストやら特別出演やら出てんのにな。

…あ、自分はキャストよりも脚本と演出が誰かチェックするな〜。
特撮の場合、監督の名前もチェックしてまうよ。



気になっている新ドラマの日曜劇場「Get Ready!」、1話完結というのを知ってちょっと安心した。1話完結なら気楽だわ〜。演出が堤幸彦な時点で、ちょっと気になってはいたんだよ。

闇医者チームは「仮面ドクターズ」っていうみたい?


予告でも仮面着けていたもんな…。


日曜夕方・ガンダムの前に日劇特番やるから詳細さらにわかるっぽいな。


大病院占拠も気になってはいますが…。キャストはどうでもいい、中身が面白そうだと思っただけで。



昨日見たひるおび(午前)の影響で、ちょっとした悪夢未満のヘンテコな夢を見た…。
ユーチューバーでホラー作家の雨穴さんが出てきたんだよ。あのビジュアルはインパクトあるせいかしら…。全身黒タイツに白い仮面だから…。


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