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第52話(下)

闇に侵食された中での戦いは6日目に突入。鳶旺(えんおう)戦は不定期にやって来るが、今が正念場といった状況。

市民達は避難情報やニュースを見て不安になっている。被害の出ていない地域でも闇に侵食されているため、朝が来ない。



暁家。晴斗の母親・朱美はニュースを見てかなり不安になっていた。

「晴斗と悠真ちゃん、今戦っているのよね…」
朱美の表情が曇っている。父親の陽一も不安だが、優しく語りかけた。

「朱美、鼎のことを『悠真』と呼ばない方がいいよ…。彼女は『紀柳院鼎』として生きてるんだから」
「あなた、臨時隊員として召集されてないみたいだけど…。何が起きてるのかしらね…」
「呼ばれたらすぐ行くさ」



鳶旺による闇の侵食は晴斗のブレードの共鳴による攻撃により、侵食はようやく止まる。闇の侵食は日本をまるまる飲み込んでいた。世界規模はギリギリ阻止出来たが、日本の危機には代わりない。


共鳴作用なのか、混線していた通信が通常に戻る。


「お前ら聞こえるか!通信が回復した!」
宇崎の声だった。

「ブレードの共鳴作用で闇の侵食が止まった。後は鳶旺を倒すだけだが、鼎の戦闘制限時間が危うい。
二階堂は鼎を庇いつつ、アシスト・晴斗は周りを気にせずに鳶旺と戦え!!2つのブレードが鍵みたいだ!それも晴斗じゃないと威力は発揮出来ない!!」


彩音は時計を見た。鼎が戦い始めてから約10分経ってる。

10分経ってる…。


晴斗はとにかく攻撃力を上げた2つのブレードで一気に斬りかかり、時には蹴飛ばし次々攻撃。
攻撃力倍増の恒暁(こうぎょう)と鷹稜(たかかど)の刀身は太陽の光を思わせるような、暖かい光に変化。

「うりゃあああああ!!」
晴斗は体力バカな上にタフなため、ちょっとのダメージくらいは平気。
鳶旺は枝分かれした赤黒い棘を縛るワイヤーを無理やり切ろうとするも、ギリギリ締め付けられている。


だが鳶旺は怪人態。棘なんてなくても非情な攻撃が可能。鳶旺は鼎にターゲットを定めた。彼は手を伸ばし、鼎の仮面を塞いだ。

鼎は一瞬パニックを起こすも、鳶旺の手を無理やり剥がそうと必死にもがく。
「もがくから苦しむだけなのに」
「…うるさい…」

鼎の声が低くなった。鼎は仮面の呼吸穴を塞がれ、苦しそうだ。彼女が苦しそうにしているのは戦闘制限時間が迫っているのもあった。鳶旺はそこを狙った形。


二階堂は義手を展開→銃撃と雷撃を同時に放ち、鼎を救出。
「紀柳院さん!大丈夫でしたか!?」
「二階堂…助かった」


晴斗はダメージなんて気にせずにとにかく攻撃を重ねている。

鼎は時々咳こむように。制限時間が刻々と迫ってきている。持ってあと5分あるかないか。



本部では宇崎が囃と杞亜羅(きあら)にあることを伝える。

「うちのドローン兵器を使う時が来た。対怪人用だから人間には害はない。囃、お前が操作しろ」
「ドローン兵器?」
「長官が秘密裏に作ってたらしいんだよ」


あの長官のことだからな…。んなもん作っていたのかよ!

「じゃ、よろしく」


よろしくって軽いよなぁ…。囃は渋々引き受けることに。



晴斗vs鳶旺はさらに激化。


「鼎さんに手ぇ出すなよ!あんなことして許さないからな!!」
「まだやるか」

「あぁ、倒してやる」


そこに通信が。
「晴斗、返事はしなくていい。ドローン兵器が援護するが人間には害はない。晴斗は一気に叩け」

ドローン兵器!?んなもんいつの間に作ってんだ!?
次から次へと作るよな〜、この組織。


「うわぁ!!」
晴斗は隙を突かれ、攻撃を受けた。鼎は御堂の銃を使い、援護。

「晴斗…まだ諦めるな…!」
「鼎さん、無理しちゃダメだって!!」
「私にだってプライドがある…。鷹稜をよこせ」


…え?


「いいから鷹稜をよこせ!!それは私の相棒だ。相棒なんだ」
鼎の声が悲痛になる。晴斗は鷹稜を渡した。鷹稜は鼎の手に渡ったと同時に光がさらに強力に。

「晴斗、一気に行くぞ。同時にやらねば倒せない。鷹稜もそう言ってる」
「鼎さん…わかった。同時にやればいいんだね」


鳶旺は2人を叩きのめそうとするが、そこにドローン兵器が。囃が操るものだった。
ドローンは鳶旺を狙い撃ち。通信から囃の声が。

「早くとどめを刺せ!!時間がないだろ!紀柳院の時間がないっての!!早くしろーっ!!」


晴斗は鼎を見た。かなり消耗していた。
鳶旺も大ダメージを受けている。今しかない。

「鼎さんっ!!」
「行くぞ!!」


2人は同時にブレードを最大出力まで上げる、鼎はかなり消耗しているがなにがなんでも鳶旺を倒したかった。


頼む…体よ持ってくれ!!


2人はほぼ同時に鳶旺に突き刺し、撃破。鳶旺の最期は意外とあっけないものだった。

鳶旺撃破と同時に闇に侵食された場所に光が戻る。
約1週間ぶりに陽の光が街に戻った。



戦闘後。鼎は制限時間ギリギリまで戦ったせいもあり、ふらっと倒れた。


「鼎さん!?返事してよ鼎さん!?」

晴斗は泣きそうな声を上げる。御堂と彩音も駆けつけた。
「鼎!しっかりしろ!!目を覚ませ!!起きろよ!!」


御堂も声が震えてる。やめてくれよ、鼎が死ぬなんてそんなこと…。
彩音もなんとか冷静になりながらも鼎の身体を診ている。

「早く搬送しないと危ない。もう…身体は限界来てたんだね…。よく頑張ったよ…。
もう毎回毎回心配させてさ…。無茶するんだから…」


そこに組織のドクターヘリが到着。ドクターヘリってよほどのことだ。

「ここからは我々ゼノク医療チームに任せて下さい!紀柳院さんは必ず救います!!」


ゼノク医療チーム?


御堂は「あの」組織最高峰医療チームの登場に驚きを見せる。
噂には聞いていた。ゼルフェノアにはとんでもない医療チームがいることを。まさかゼノクにいたなんて。


医療チームは鼎を担架に乗せるとヘリに移送、そしてドクターヘリはゼノクへと飛び立った。

御堂は知らず知らずに泣いていたらしい。鼎は搬送時、意識がほとんどなかったと聞いたから。


医療チームに託すしかない。あいつらならやってくれる。組織最強の最高峰の医療チームなら。



本部隣接・組織直属病院。


蔦沼はスペアの義手を南に装着して貰っていたが、それは戦闘兼用ではない通常のもの。

南は蔦沼に伝える。


「長官の戦闘兼用義手、スペアはゼノクにないと聞きまして。スペアが来るまでの間、それで我慢して下さいよ。使いづらいでしょうけど。
あの戦闘兼用義手、めちゃくちゃ高いんだからね!買えばいくらすると思っているんですか!両方とも一気にダメにするとか、長官…少しは考えて下さいよ!
西澤も困り果ててましたよ…」


西澤…振り回してごめん。


「南、紀柳院は無事に搬送出来たのか?」
「ドクターヘリで来ましたから、はい。無事に」

「紀柳院は手術レベルだぞ…あの状態じゃ…。彼女の意向通り、顔の大火傷の跡はそのままにしておけと伝えてある。
手術するのは顔じゃないが…。紀柳院は2度と戦えない身体になるが、命を繋ぐための手術なんだよ」

「それでゼノク医療チームを呼んだんですか。緊急でしょ!?」
「あとは彼女の体力が手術に耐えられればいいんだが…。ゼノク医療チームには天才外科医がいるから大丈夫だろうけど」

「あの人ならまぁ。…ゼノク医療チーム、ぶっちゃけ違法ギリギリでやってますけどいいんですか!?
いかんでしょ!?いや…だから最高峰の治療は受けられるけどさ!組織としてどうなのよ!?」


南の突っ込みが激しい。もはや敬語ではなくなってる。



本部に帰還した晴斗達は複雑だった。宇崎はなんとか話しかける。

「鼎はゼノクに行ったよ。緊急だからあっちの病院にいる。手術は受けるだろうよ。じゃないともう…かなりヤバいらしい。
もう…2度と戦えない身体になってしまったが…」
「鼎は…助かるのかよ!?」

御堂は宇崎の胸ぐらを掴んだ。


「和希、落ち着け。まだ意識は戻ってないが、容態は安定してると連絡が入った。和希、お前そんなに気になるならゼノクへ行ってもいいよ。鼎もああ見えて寂しがり屋だから」

「…いいのか?」
「戦いは終わったんだ。しばらくは平和だろう。
被害は甚大だし、後始末はしないとならないけど和希がいなくてもなんとかなるから」

「そうだよ!御堂さんは行くべきだよ!きりゅさんのところへ!!」
「時任…お前…」
「あたしらがいるから本部は大丈夫だよ!」
いつの間にか時任は頼もしくなっていた。口調は相変わらずだが。

「そうですよ。御堂さんは行くべきです。彩音さんも行ってはどうでしょうか…。鼎さんの親友でしょう?」


「桐谷さん、そんな私まで行くとか…」
「本当はかなり気にしていますよね。2人とも行ってらっしゃいな」


桐谷は皆の保護者的な存在なせいか、彩音はその言葉を聞いて御堂と共にゼノクへ行くことに。

「和希、彩音。お前らはゆっくりしてなさい。鼎の側にいてやんなよ」
宇崎はふざけた口調だが隊員を気づかってる。



そして某日。御堂と彩音はゼノクへ行くこととなる。


西澤からの連絡で、鼎の意識はまだ戻っていないという。手術は緊急ではないが、意識が戻ることを祈るしかない。


同時期、蔦沼と南もゼノクへと戻っていた。


第52話(上)

「――なんか音、さっきよりも激しくなってる。あやねえ、戦局だんだん変わってきてるよ!!うちが優勢になってる!いつの間に!?」

時任は組織の端末で戦況を見ながら意外と冷静になってる。簡易補給所は激戦地からそこそこ離れているが、明らかに音が激しくなっている。


双眼鏡でスカイツリーの方向を見てるのは桐谷。

「あの光、暁くんのブレードの発動ですかね?光の筋が見えるんですよ」
「きりやん、今すぐ車出して!もしかしたらあっち、怪人わらわらいるかも!
だっておかしくない?急に出なくなったんだよ?絶対何かある!あやねえも行こうよ!」

「いちか、わかったよ。御堂さん達もあっちにいるみたいだけど…、月島さん達からバトンタッチしたのはわかるんだ。通信、混線してるみたい…。ノイズがひどい」
「きりやん早く行こ!」


時任は急かすがそこに現れたのは上総(かずさ)。

「二階堂があっちにいるみたいなんだ。俺も連れてってくれ」
「イチ、早く乗って!きりやん早く車出して!」

上総も現場へ向かう流れに。



激戦地となってるスカイツリー周辺。鳶旺(えんおう)は突如、地面へ降りると翼のような赤黒い枝分かれした棘を広範囲に展開。

「こんな使い方も出来るんだよ?ガキが」
棘は一斉に周辺にいる隊員達に攻撃。晴斗と二階堂はなんとか食い止めようとするが、末端の隊員までは防げず。


「鼎!逃げろ!!」
御堂は棘の脅威から鼎を庇う。鼎は満身創痍の身体でなんとか避けるが、予想外のことが起きた。

鼎の側にいた北川が鼎と御堂を庇い、棘の餌食になったのだ。
北川は棘に貫通されたらしく、出血。辺りは血に染まる。


「北川…?北川さん!?」
鼎は北川の返り血を浴びていた。白いベネチアンマスクと制服の一部が血に染まる。

「俺…何やってんだろうな…。体が勝手に動いちまったよ。紀柳院、お前には御堂がいる。俺がいなくても大丈夫だろ」
「何言ってんだよ!勝手に死ぬ気か!?」

鼎は内心パニックになりかけている。
見たところ、北川はかなりのダメージを受けている。棘の威力は以前よりも上がっているようだ。あれだけ出血してるとなると早く助けないとマズイ。


晴斗は2つのブレードで攻勢に出た。二階堂がアシストしているおかげもある。


二階堂は右腕の戦闘兼用義手で雷撃を次々浴びせている。これは蔦沼から聞いた情報で、雷撃が棘に有効だとわかったから。
晴斗はブレードに二階堂の雷撃を帯電させた。そして一気に畳み掛ける。

「なかなかしぶといな…お前」
「当たり前だろうが!!」


晴斗は鳶旺に対し、キレていた。



時任達は激戦地に到着。そこにはおぞましい光景が広がっていた。
鳶旺の広範囲攻撃の餌食にされた人々と怪人。ネオメギドはこの激戦地に集結した形に。


桐谷はロケット砲を構える。
「ネオメギドは私と上総くんに任せなさい。彩音さんは救護に当たって下さい。時任さんは鳶旺の動きをワイヤーで止めるのです」
「きりやんわかった!」


時任は手首のワイヤーを展開させながら鳶旺に突っ込む。無謀だが、止めるにはこうするしかない。

「暁くん!ニカさん!動きをなんとか止めてみる!」
「時任さん、突っ込む気!?」
「んなわけないでしょ」


時任は小柄なのを活かして鳶旺の死角に入る。そして両手首のワイヤーを使い、棘の動きを止めることに成功。

「やっとあたしの見せ場来たー。暁くん!ワイヤー切られたらヤバいんで気をつけて」

時任は一時的に鳶旺の動きを止めるのがやっとだったらしい。棘を止めただけでもお手柄。



鼎と御堂は負傷した北川を寝かせた。なんとか出血を止めようとするも、うまくいかない。

「北川さん…あなたに私は助けられた。だからと言ってなんで庇う!?死ぬなよ…!」
彩音は北川の負傷に気づき、処置をする。

「ギリギリ間に合った…。鼎、御堂さん。今止血剤を投与したから。北川さんは気絶してるだけだから大丈夫。救護隊も来るから」
「北川さんは助かるのか…?」

鼎は泣きそうな声。

「助かるから、泣かないで。鼎、晴斗くんのところに行ったげて」
「今の私には武器がないが…」


御堂は戸惑う鼎にぶっきらぼうに銃を渡した。

「これを使え。俺の愛用の銃だ。対怪人用じゃねぇ、カスタム銃だ。お前なら難なく使えるだろ。鼎がゼルフェノアに入った当初、教えただろうが。カスタム銃の使い方」
「…覚えている」
鼎はいとおしそうに御堂の銃を眺める。

「銃なら身体の負荷は肉弾戦よりはいくらか軽減されるからな。
なんで俺がカスタム銃にこだわっていたのか、使ってみればわかる。鼎からしたらいきなり実戦になるのか、その銃は」
「和希…行ってくる」


鼎は御堂の銃を手に鳶旺に挑むことになる。



晴斗はしばらく優勢だったが、時任のワイヤーが切れそうになっているようで鳶旺はかなりイライラしているように見えた。

晴斗は何を思ったか、2つのブレードを手放すと鳶旺と殴り合いに。2つのブレードは共鳴しているため、独りでに動いている。


そこに鼎が発砲。弾は鳶旺に命中。御堂のカスタム銃は見かけによらず威力も高く、反動も大きいが「確実に」怪人に当たるように設計されている。

対怪人用ではないが、御堂は拳銃を怪人用に独自に改造していた。
鼎は組織に入った当初から銃の手解きを御堂から受けてるため、銃火器はある程度は使える。


鼎は手応えを感じていた。

「鼎さん!戦えるの!?大丈夫なの!?」
「私のわがままを和希に聞いて貰っただけだよ」

晴斗は鼎の銃を見た。あれは御堂さんのカスタム銃!?


「晴斗、離れろ。撃てない。お前は使い慣れてるブレードを使え!そいつに肉弾戦は自殺行為だぞ!!」
「…邪魔者が入ったか…」

鳶旺はまさかの邪魔者が鼎だと知り、攻撃しようとするが時任のワイヤーはギリギリと棘を締め付ける。


「特殊なワイヤーにしといて正解だったぜい。あれ、かなり頑丈だからなかなか切れないよ〜。かかったな、ラスボス。暴れれば暴れるほど締め付けるんだよ、それ」
時任、どや顔。


桐谷はロケット砲で周辺の怪人を一掃。
「ゼルフェノアを舐められたら困りますよ。ネオメギドって、ロケット砲に弱いんですね。意外です」

上級メギド・ネオメギドの思わぬ弱点が露に。ここで久留米、再び参戦。


「桐谷、私達でネオメギド一掃だ♪」
「久留米さん、やはり来ましたか」
「爆破なら任せな。被害広げずにやるしかないっしょ。桐谷も得意だよね」

「私は大型銃火器専門ですから当然です」



本部。宇崎は負傷した長官を気にしながら戦況を見てる。
蔦沼の両腕の義手は最大出力を使ったせいで、オーバーヒートして使い物にならなくなっていた。両腕の義手は外され、蔦沼は本部隣接の病院にいる。

側には秘書兼SPの南が控えてる。


「長官…義手、やっぱり修理不可能だって。最大出力でオーバーヒートさせますか!?あれ、使い方間違っていたら死んでますからね!!」
あの冷静沈着な南がすごい剣幕で怒ってる。
「南…悪かった。反省するよ」


「長官、この戦い決着着くと思いますか?」
宇崎はなんとなくリモートで蔦沼に聞いた。

「暁と紀柳院が現場にいるが、紀柳院が心配だな…。北川も負傷しているし、二階堂と時任がアシストしているからいい流れになってきてるね」



鼎は御堂がなぜカスタム銃を使うことにこだわるのか理解した。反動はすごいが、銃で殴れるようにも出来てるためカスタム銃は見かけによらず重め。

晴斗は鼎を気づかった。
「鼎さん、無理しないで…」
「無理なんてしてない」


無理してるようにしか見えないのだが…。


御堂はもう1つのカスタム銃で鳶旺に攻撃。彼のカスタム銃は2丁ある。

北川は救護隊により、病院に運ばれたようだった。



晴斗と鼎はそれぞれ連携しながら、二階堂は2人をアシストしながら鳶旺に攻撃を畳み掛ける。
二階堂のスペアの義手は性能が上がっていたらしく、彼女の身体に負荷はほとんどかかっていなかった。


狭山と霧人もネオメギド殲滅にかかるが、桐谷と久留米には敵わない。

「オラオラ爆破じゃーい」
久留米はスイッチが入ってしまったらしい。
「久留米さん…あなた怖いですよ」

あのマイペースを崩さない桐谷が、スイッチが入った久留米に対しては少し引いたらしい。
「桐谷ごめん。私悪役顔になってしまったわ」
「ゲス顔で敵を倒しますかって話ですよ」



本部。宇崎は鳶旺の弱点を探していた。棘を封じられた鳶旺は思うように攻撃出来てないようだが、まだ致命的なダメージを与えられていない。

意外と御堂のカスタム銃が効いてるようにも見えるが、あれは彼が独自に改造した殺傷力の高いもの。
鼎は難なく使えているが、並みの隊員なら使えない代物。


2つのブレードが共鳴したままということは、やはり恒暁(こうぎょう)と鷹稜(たかかど)が鳶旺撃破に関係している…?

鼎が側に来たことで、2つのブレードの光は増していた。
共鳴はさらに高鳴っている。


宇崎は晴斗と鼎の戦闘データを見た。なんなんだこの数値は!?
ブレード共鳴の恩恵か、身体能力が一時的だが格段に上がっている!?

鼎の銃の腕は確かだが、あんだけ反動の強いものを連続で使用すると疲弊するはずだが…。それに戦闘制限時間、既に約10分経っている。彼女はそれ以前、消耗が激しかったはずなのに…。微妙に回復しているように見える。


晴斗は2つのブレードの攻撃力を一気に上げることにする。





第52話(下)へ続く。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手10個ありがとうございます。今朝は晴れてますが、寒いです。
今日は昨日よりも冷え込むんだっけ…。晴れてるから放射冷却もありそう。



今日から男女逆転「大奥」スタートか。気になるところではありますが。とりあえず1話を観てみよう。


大河ドラマ、単純に面白そうだとは思ったのですがCGがすんげー気になったわけですよ。なんかゲーム画面みたいでさ。
昨日、50ボイス再放送観てたんだが大河スタッフのこだわりが出ていたが…。VFXがよくわからないけど進化してるでいいのか?


ファンタジー大河ならファンタジー大河で割り切って見るしかないのか。脇役に木村昴、出るんかい。家臣役?
まだ大河は様子見だが、ゲトレは次回も見るつもりだぞ。

日向くんけっこう台詞ある役だし(ハッカーだから大事な役みたい)、あの4人で闇医者チームだもんな。



自己満小説、ラスボス戦に終わりが見えてきたー。
どうラスボスを倒すかや、他の主要人物の動向とかまだちょっとあやふやなんだが。

52話でラスボス戦は決着着くかと。鐡との決着は53話以降かな…。
終盤感すごいけど、最終回以降の後日談も書きたいとか、どうでもいい主要人物や組織の番外編とか書きたいと思ってる。


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