@ホラー(製作国:アメリカ、カナダ、ドイツ)
・ 2003年クライモリのリブート版
・大幅な異なる部分あり
・テンポはいい
・オリジナルよりグロさは控えめ
リブート版というだけあって、本当に別作品。
コンセプトを変更し過ぎてコレジャナイ感が残りますので、別物として見るのがおすすめです。
作品としてはスプラッター度も低く、オリジナルを知らない人も見やすいです。
鑑賞済みのホラー映画覚え書き一覧は
こちら。
追記は感想につき、ネタバレ注意!
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【感想】
まず、この作品の内容に賛否両論があり批評の一つが、マウンテンマン(食人族)が出てこない点。
クライモリシリーズは、道を迷い込んだ森の中でマウンテンマンに襲われるというスプラッターホラー映画です。
よって食人鬼が出てこないというのは、非常に大きな変更点です。
例えるなら、バ●オハザードの作品にゾンビが出てこない、みたいな感じですよね。それもうバ●オじゃないしバ●オである必要ないじゃん、みたいな。
正直言って、私も少しガッカリしました。
幾らリブート版とはいえ、そこは残してほしかったな、と。
でも、この作品には二つの前提があって。
一つは、これはリブート版とのこと。リメイクではありません。
因みにリメイクとリブートの違いとしては、
リメイク(基本設定やストーリはそのままで製作し直す)
リブート版(コンセプトを変更したり、新しい解釈をする)
です。
一つは原題が『Wrong Turn』であり、意味は道・方向を誤るです。
原題から見るに、マウンテンマンでなく道を誤るという設定が、作品の核であると取れます。
リブート版でもオリジナル版でも、本来進むべき道から逸れて別の道を通り森に迷い込む行動を軸として物語が展開していくので、作品の核は残したまま襲ってくる対象を変更したと考えられるのかなと。
ですがやはり、シリーズ通して出ていた看板男?的なマウンテンマンを完全に無くしたのはやはり別作品さを強く感じさせて、個人的に減点要素だと思います。
作品としては、良かったです。
テンポも良く、どんでん返し的な展開もあって、見ごたえはあります。
別作品として発表してたら、もっと好意的な意見があったのではと思います。