〜波間のクラゲ〜
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2011/10/2 Sun 23:52
【ミツバチの羽音と地球の回転

話題:見た映画・オススメ映画
『持続可能』
という
キーワード

この作品を観るワタシ達には
"そのコト"
について考える
キッカケと
ヒントと
時間
が与えられる。

祝島の
穏やかに
緩やかに流れる営みと、
原発建設と対峙する
28年にも及ぶ
たくましい闘い。

『この海は売り渡せない、
ここで生きていく。』

『間違ったコトはしていない』

その
毅然とした生き方とは対照的な

矛盾だらけの国策、
高齢化と過疎化という
弱みにつけ込む様なやり方、
理不尽さに、
思わず悔し涙がこみあげる。


けれど、
人々がどんなに抵抗しようとも
福島の事故が起こる直前、
この原発建設は
いよいよ、
動き出していた。

そのさ中、
マスコミが殆ど報じない
この重大な問題を、
1人でも多くの人に知らせたい!
手遅れになる前に
考えてもらいたい!

身を呈して
命の限り、
それを止めようとした
若者達が居た。

信念のままに
ハンガーストライキを
決行していたのを、
ワタシはただ
ハラハラと
ネット上で見守っているだけだったが…
福島の事故が起こって、
現在、計画は辛うじて
ストップしている。

全国の
他の地域の原発建設も
また
膨大な利権の絡む公共事業や
米軍基地建設も、
構図は全く同じだ。

国民のモノであるはずの
税金を財源とするお金で
人々の頬をはたいて
地域の分断や対立を煽る。

そこへ付け込んで
思い通りにコトを運び
自分達だけがボロ儲け、
後は野となれ山となれ。


エネルギー市場を独占して来た
電力会社は、
特殊な法律に守られた仕組みによって
多額の原発マネーを享受する。

金融機関や生命保険会社からの
融資も受ける。

その原発マネーで
つい最近も明るみになった様に
パーティー券購入や
政治献金を行い、
官僚の天下り先となっている。

また、
原発安全神話や
放射線は健康にイイ
という説を広める
御用学者達、
マスコミ懐柔の為にも
お金が渡る。

原発の受注は
経団連中枢の大企業が受ける。
(原子炉メーカー、
核燃料調達商社、
鉄鋼やコンクリートを
供給する業界…
誰もが知っている大手ばかり。)

これら巨額の建設費用は、
何といっても
独占の強み、
ドドーン!と
電気料金に上乗せ。

…この様に、
目先のお金に群がり
翻弄される
一部の人間の為に、
どれ程リスクを抱えながら
どれ程
自然や人々を裏切り
虐げ続けて来ただろうか。


この映画で初めて知る
スウェーデンの
エネルギー事情と
取り組みは、

『原発がないと電力が足りない』

とか

『原発に優る
効率的かつ 低コストな
発電方法はないのだ』


スリ込まれて来た日本の
ワタシ達には、
ある意味
ショッキングですらある。

原発を主にした
エネルギー政策に依存し、

取り返しのつかない事故が起こって
途方に暮れる様な
状況の中、
確かな希望の光が射す
と同時に、

『どうしてもっと早くに
ワタシ達は
こんな風に出来なかった??』
と激しい後悔の念にも襲われる。

スウェーデン男性の
『キレイ(クリーン)なエネルギーを使うか、
汚い(汚れた)エネルギーを使うのか、だ。』

という言葉が
耳から離れない。

自分のお金が、
エネルギー資源戦争での
人殺しに使われたり、
自然や人々の暮らしを
破壊する行為なんかに
使われるなんて
まっぴらゴメンだ、
と言える
当然の権利と選択肢が
スウェーデンにはあって日本のワタシ達には無い。


"エネルギーの自由化"

権利の確保が急がれる。

『今すぐ始めろ、日本!』
という
スウェーデン男性のメッセージを
肝に命じて。


コチラも必見

【鎌仲ひとみ監督による解説(YouTube)】






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