楽屋
「由依は〜ん」
声を掛けられ振り向くと、笑顔のあんにんが、小走りでやって来た
「おはよう、どないしたん?」
「お久しぶりです。忙しそうですね・・」なんで困り顔?
「そうやね、嬉しい事やね」
「そうですけど・・・」
「ん?そう・(入山さん、お願いします)
相談事でもあるのか、言いかけた時スタッフさんから、声を掛けられたあんにんは、ちょい泣きそうな?顔して、行ってしまった。
その後は、撮影に追われあんにんの事も、すっかり忘れ
「お疲れ様でした。」
「あんにんもお疲れ様」笑顔で返す。
「ん?どないしたん?何か相談?」
う〜んって、もそもそしながら
「この後、時間ありますか?」少し俯き加減で、お顔をほんのり赤らめ聞いてくるあんにん、かわいくて、🎶もしかしてだけど〜🎵なんて、期待してまうやろ
「今日は、これで終わりやけど・・」
「じゃあ〜、チョット付き合ってください。」嬉しそうなあんにんの笑顔に、自分も癒され、顔が綻ぶ。
タクシーに乗り、たわいもない話をして、着いた先は、あんにんの部屋
「どうぞ、散らかってますけど」
「あ、えっと、お邪魔します。」柄にもなく、少し緊張(笑)
促されリビングのドアを開けると
「由依はん、おめでとう!」って、クラッカー鳴らしながら、かわえー、かとれなちゃんが、駆け寄ってきた
「ありがとう、めちゃ嬉しい」そうか、ちょっぴり早い、バースデーパーティーなんだね、後輩の気遣いが嬉しく、少しウルっときた・・・あんにん?
「おめでとうございます、由依はん」
ケーキを手に持ったあんにんが、可愛い笑顔で言ってくれた。
「ありがとう、ホンマ、嬉しいゎ〜」
「良かった・・・」
「なに〜、手作りバースデーケーキなん?」ジョーク混じりに聞くと、顔を真っ赤にして頷くあんにん
「え〜〜、ホンマに?ゎぁ〜〜嬉しいゎ、ありがとあんにん」ってつい、抱きついてしまったら、硬直あんにん
「ごめん、嬉しすぎてつい…」
「た、た、食べましょ
」うちらの様子を見て、外野の二人は、ニヤニヤしてる
バースデーソングの後、22本のローソクを消し、料理を食べ、しばし雑談
あんにんは、ずっと隣に居て、時々肩に寄り掛かったり、手を触れてきたり、その度に、ドキドキうるさく鳴る心臓
「私ら、そろそろ帰るゎ」と、かわえーが言えば、かとれなちゃんも、あーもうこんな時間〜〜と、慌ただしく去って行ってしまって・・・沈黙の時間が二人の間に流れ、うん、なんか気不味い、、
「そろそろ、あたしも〜(やだ)?
あんにんにぐいっと手を引っ張られ、あんにんに跨るようにたおれこんでしまった、、今流行りの床ドンってやつ?
「あゎゎ、ご、ごめん」慌てて離れようとするも、あんにんが腕を離してくれず「あんにん?」優しく声を掛ける
「・・・す、き」真っ赤なあんにん
「ん?何?あんにん?」聞こえてたけど、ちょっぴり、いじわる
「由依はんの事が、好き」ウルウル涙目あんにん、可愛すぎでしょ〜もう〜
「迷惑・・ですよね?」あぁ〜涙が、
「嬉しいよ、あんにん」目尻に溜まった涙をそっと、拭う
「由依はん、は、んっ」
「好きやで、杏奈」可愛すぎて、Kissしちゃったよ〜
「う〜〜、」
「泣かんといて、あかんかった?」
ぶんぶん首を横に振る、あんにん
「ん?杏奈?」
「大好き!由依はん!」真っ赤な顔を、胸に埋めるあんにんを強く抱きしめ
「大好き、幸せ〜」って再びKiss
「私も〜、幸せ〜」Kissされちゃいました
忙しくて、中々会えないけど、勇気を出して気持ちを伝えてくれた、あんにん
ありがとう、大好きだよ
fin