タイ中部パトゥムタニ県に完成したのはソニーグループの半導体事業会社の工場で28日、記念の式典が開かれました。

工場では、車の自動運転に必要な障害物を識別する画像センサーのほか、データセンターやVR＝バーチャルリアリティーなどの技術で利用される半導体が生産されます。

敷地内にはすでにスマートフォン向けの半導体を生産する施設がありますが、ここを拡張する形で新工場を設けたということでエンジニアなどおよそ2000人を採用するとしています。

会社では日本でも半導体工場の投資を進めていますが、タイでは、半導体の組み立てなど「後工程」と呼ばれる工程を担うということです。

工場の運営を担う現地法人の松田健マネージングディレクターは「車の自動車運転の普及で半導体の需要の高まりが期待できる。今後も生産能力を増やしたい」と話しています。

半導体の需要の世界的な増加に伴って東南アジアでは海外の半導体メーカーが投資を活発化させていて、アメリカのグローバルファウンドリーズはシンガポールに新工場を整備するほか、インテルはマレーシアに日本円でおよそ1兆円を投じるとしています。