2014-10-29 19:10
私は今ドイツにいます。
語学学校に通いながら楽器の練習をして音大受験に備えています。
ワイマールという街に住んでいるのですが、ここは物価も安く景観も良い、田舎ですが非常に良い街です。
まだ語学は習得しきれていないので、手続きなど大変なこともありますが、なんとか生きています。
昨日、以前にもお話した中学のときの師匠、こすけ先生とご飯に行ってきました。
お店で話すだけでは足りなくて、私の家にいってさらにお話…笑
趣味も似てて、先生とまさかのエロゲトークwww
それはまあ置いといて…
残念なことに、せっかく師匠と7年ぶりに再会を果たしたのに、今度は先生が日本に完全帰国されてしまうみたいです。
本当に残念です。
もう帰国まで1週間を切ったということで、先生と二人でご飯に行きました。
お店はアントニオというイタリアンのお店で、ここの海鮮ピザはとってもおいしい!
とオススメされたので海鮮ピザを食べました!
ほんとにめっちゃおいしかった!w
そしてお話は食の好みから真面目な話へ…
あ、先生と私は本当に食の好みが合うみたいで、どの料理の話も「それ僕も好きだよ」という感じでした!笑
ドイツビールもとてもおいしかったです。
食事のマナーなんかも教えてもらいました。
真面目な話は、そう、ドイツ生活の話…
やはり海外留学というのはみんながみんな強くなれるわけではなく、環境の変化や楽器の実力、語学の壁などからうつ病になる人も多いみたいです。
そうなるともう楽器を吹くことも辛い、話すことも辛い、部屋から外へでるのも辛い…
と、引きこもり状態になって結局日本に帰国、そして楽器も辞める…そうなってしまった人をなんどか見てきたそうです。
その話を聞いて、私はなりかけていたのかもしれないなと思いました。
楽器もずっと不調だったし、語学もついていけないし…という感じで。
でもそういったストレスから開放されるには、おいしいものをたくさん食べて、そして外に出て太陽に当たること。
なぜなら、ドイツは日照時間が短く、とくに冬はもっと短いので、うつ病になりやすい人が多いんだとか…。
先日友人にも「絶対引きこもりになるなよ」といわれて、「まさか海外にきて引きこもりはないだろーw」と話していましたが、
意外と留学生には多いことみたいなので、気をつけなければいけない、と思いました。
とくに私は元来からのコミュ障なので、ほんとに無理にでも積極的にならないと、普通の人と同じになれませんし…笑
そしておいしいものをたくさん食べる。これは本当に大事みたいで、
おいしいものを食べているとき、人はみんな幸せそうな顔をしている、と名言をいただきましたw
今までちょっと銀行でトラブルがあってお金が降ろせなくて節約した食生活を送っていたのですが、それも先日こすけ先生が銀行に取り合ってくれて、解決し、お金が降ろせたので、これからはたくさんおいしいものを食べたいと思います。
もともと私はダイエットとかはあんまり考えてなくて、食べたいものは食べる、そういう人間なのですが、
最近みるみる体重が落ちていって数年前より10kgは落ちてしまったので、それをぶり返す勢いでたべますwww
めっちゃ太ってもみんな友達でいてねww
そして楽器の話。
「君には音楽を音楽として演奏する楽しさを知って欲しい」
そういわれました。
ドイツと日本の決定的な違いは、「つまらない演奏」かそうでないかだそうです。
もともと私はあまり日本人奏者のCDを持っていないので、海外奏者のCDばかり聞いていたので、なるほど…と思うことがありました。
やはり日本の演奏というのは、「絶対はずさない」これが一番大前提にきてしまい、「より豊かな音楽性」というものを持っている奏者はなかなかいないんだとか。
それはもう日本の国民性から考えて、日本国内にいながらしてその考えを払拭するのは非常に難しいのだとか。
それは私もつい先日まで日本にいたので良くわかります。
ひとつのミスがその人の印象を左右し、奏者の音楽性と自信を根こそぎ奪っていく…。
ドイツの奏者はみんな、「いかに音楽的に演奏するか」を一番重視するので、たとえミスをしてもそんなに印象が左右されることはない。
もちろん全体のレベルが高いからそもそも「はずす」ということがあまりないのだけれど…。
君が受験をするとき、「いかに音楽性を売り込むか」にかかっているよ。といわれました。
受験のとき教授に「この生徒を取りたい」と思わせるような、印象に残るような演奏をしないといくら上手くてもとってもらえない、といわれました。
そのための努力はやっぱり惜しまないように…。
私は先生の話を聞きながらこれからの自分のやり方を考え改めました。
先生はドイツに5年もいるしいろんな仕事もしてきたから、ほんとに私の道しるべになっています。
中学のときは考えもしなかった、ドイツ留学。
10年前の自分は今の自分をみたらびっくりするだろうな…
まさか師匠にドイツであってビールを飲み交わしてるなんてねw
先生もそのことに関しては、
まさか僕の生徒がここまで楽器を続けてくれて、同じ大学に入って、ドイツにきてくれるなんて思わなくて、7年ぶりに再会したときは本当に嬉しかった。といってくださいました。
先生はこれから先、教師(ホルンのみ)として人に教える仕事もアリだと思うし、オケでもやっていきたいし、とおっしゃっていました。
先生なら絶対どちらも上手く行くと思いますし、私のように先生きっかけでホルンを続けたいと思える生徒が増えるかもしれません。
先生が日本にかえってしまうのは本当に寂しいですが、今の世の中スカイプやフェイスブック、連絡する手段はいくらでもあるので、きっと会えなくても何とかなります。
先生も「僕はずっと君のそばにいるよ」といってくださいましたしwww
そうです。
昔のように、中学生の私ではなく、今は一人の音楽業界人として、先生と話すことができているので、これから先はもっと先生にも簡単に連絡できるし会いにいけると思います。
もし楽器続けていなかったら、たとえ観光で先生にあったとしても、こんなに深い話はできなかったろうな、と思います。
先生とお話して、とても勉強になったし、前向きに頑張ろうと思えるようになりました。
「よく遊び、よく学べ」そういわれました。
今は勉強大変かもしれないけど、勉強だけにならず、もっと遊んで楽しまなきゃ。そういわれました。
なのでこれからは、先生に言われたとおり、今までの自分の殻をやぶって、新しい私としてがんばります!