2022-5-23 18:39
1人挑戦シリーズ/近所の銭湯
いつものウォーキング中に、建物の裏から黒い煙が昇っているのを見かけた。
(おいおい、ヤバくないか?火事なんじゃないのか?まぁその割にはコゲ臭くないし、周りが騒いでる様子もないな…)
見に行ってみるか?と考えていたところ、後方から親子の会話が聞こえる。
「ねー、なにみてるの?」
『んー。あそこにね、けむりがのぼってるから火事かなーとおもったんだけど、そういえば銭湯があったなーって!』
「ふーん」
( ´_ゝ`)フ-ン
銭湯があるのか…下町情緒だな
と、その時は何とも思わなかったのだが。
急に突発的衝動が湧き上がってしまった。
(思えば生きてきて銭湯とやらに行ったことがないな…いつか行こうと思ってた近所の銭湯は気づけば閉館。このまま経験しないでいいのか?1秒ごとに死に向かってるぞ)
…行くしかねェ!!!!!(*゚∀゚)
このモードに入るともう止めらんないのは悪い癖。行っちゃうよ。
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家の事をしつつ 外に出る準備。
何の気なしにアマプラで
‘’ズーム/見えない参加者‘’
を流していたのだが、ついつい見入ってしまった。
コワー( ゚ω゚)となりつつ、Zoomする相手がいない事実に数千倍コワーとなりながら外出。
本当は近所の図書館に行き 魔女の宅急便 を読んで時間を潰そうと思っていたのだが、ことごとく
「月曜休館」
の文字を突きつけられ計画に頓挫を来す。
予定を変更し、ドトールで調べ物したりブログ用の文を執筆したりして時が来るのを待つ
ホットではなくアイスにすればよかった
【16時30分】
風呂グッズを準備し いざ本丸へ
ジャージ+ビーサンというよくわからんスタイルに加えてメイクも落としているので眉はログアウトしている。
前髪をポンパドールにすれば、昔よく見た半グレヤンキーと見分けがつかない。
でもそんなの どうだっていいんだ。もう決めたから。
これが俺の銭湯スタイルだ!!!!!
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おおよそ把握している位置で路地を曲がると
……あったぞテルマエ。
噂は本当だったんだ!!
入ると入口が男女で別れている。
まず靴箱に靴を預ける。迷わず1番を選択。今日くらい強気になっていい…!
扉が開くと番台のお母さんが笑顔でお出迎え。480円を支払い脱衣ロッカーへ。
15時30分から開いているようだが既に結構人がいる。
なるべくビギナーだとバレないようスマートに入浴準備にとりかかる。
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女湯へIN。
さほど広くない空間に30箇所ほどの洗い場。
奥を見れば湯船が3つに区切られて湯気を立てている。
時間帯も相まってか周りはおばあちゃんだらけだ。だがそれがいい。
幸い壁側の角があいていたため腰を下ろす。新参者は端っこよ、端っこ。1番周りを見渡せる特等席…!今のところ場の雰囲気は乱していないようなので安堵する。
ケロリン桶で掛け湯をし身を清めたら湯船にGoっ…!!
ボコボコと気泡を立てている湯船に脚を入れる。
(-ω-)…フィー
(。´・ω・)…?
(;;;゚;Д;゚;;) あっちぃ!!!!!!!!!!!!
いやホント熱いのよ。目の前の温度計見ると44度。おいおいマジか。そんなの浸かったことねぇぞ。少しずつ慣らそうと思ったけど膝から下が痛くなってきたぞ。慣れるどころか脚もってかれるんじゃないのか。いやでもここまで来て浸からないのはありえないだろ。ヤムチャが天下一武道会で一回戦突破した時くらい…!!
ボコボコと沸きあがる気泡によって地獄の釜とも思える湯船に絶望していたところ、
「そっち熱いわよ。こっちにしたら?」
見ると隣の湯船に浸かる常連らしきお母さんに声をかけられる。
本日の湯 と書かれたそこは青い色をしていて気泡も沸いていない。
「いいんですか?こっちすごい熱くて。。」
『今日のお湯は一段と熱いからね』
移動してお母さんの隣で湯に浸かる。
…うん、少し熱いがまだ入れる。ラベンダー&カミツレの湯らしく、安心する香りがする
数分だったがそこでお母さんと会話をする。
大泉学園の方から自転車で来てること、ほぼ毎日近所の銭湯に通ってること、オススメの銭湯のこと、最近銭湯しか楽しみがないが若い頃たくさん遊んだので特に後悔はないこと。
その後も他のお母さんと世間話しながらお湯に包まれる。
いい感じに身体も温まったので脱衣所へ向かい着替えてると浴場で話したお母さんに声をかけられる
「あなた湯船に浸かってるとわからなかったけど身長高いのねぇ、羨ましい!」
『(ヒェッ…)いやいや、身長高いのも大変ですよ、電車に乗ろうものなら吊革に頭ぶつけちゃうし…』
。゚(゚^Д^゚)゚。
良かった…一応波に乗れたみたいだ…心臓に悪い。。
その後もドライヤーしようとしたら、かぶる式のドライヤーで使い方全くわからなくてまごまごしていたら常連さんが使い方教えてくれたりしてホント身も心も温まった。
うん。たまには世間と交流するのも悪くない。
また1つ経験値が上がった。
火照った身体をハイボールと風で冷やす。
至福っ…!