久しぶりに声を上げて泣いた今日。

部屋には誰もいなくて、ただ私がすすり泣く声だけ響いて。



寂しかった。

苦しかった。

怖くなって誰かにぎゅっとして欲しかった。



なんだか、自分の悪いとこばかりが浮き上がってきて嫌だった。




頑張っている。

けれど、落ち度を考えると自分を正当化することも出来なくて。



けれど、一言。



「十分に頑張っているね。

だからもう頑張らなくていいんだよ。」



って



「大丈夫だよ」



って

言って欲しい。



ただ励まして欲しい。



自分にはできないから。





「何してんの?」

「へ?」



私は机に突っ伏している顔を上げ、声の方へ目をやる。



「だ…れ?」

「妖精さん」



ニッと笑った彼は、言った。

普通は、ここで突っ込みをいれるところ。

けれど、今の私にはそんなことさえ考える余裕なんてなかった。



ただ、誰でもいいから傍にいる。

それだけでよかった。



「泣かないで」



頭をなでなでしながら、悲しい顔をする妖精さん。



「大丈夫だよ。俺がついてるもん」



ぴくっと体が震えたのがわかった。



それは、私がもっとも欲しかった言葉だから。



「ど…して」

「だって、いつも一緒でしょ?俺ら」

「初めて、アナタと会ったよ」

「いつも一緒だよ」



何故だか揺れる心は、とてつもない安心感を与えてくれる。



意味不明で何一つわからないとしても、信頼できる。

そんな、無責任な自分がある事実。



「一緒って、どこにいるの?」

「キミの近く」

「私、アナタを初めて見たよ?」

「キミがあまりに弱っていたから、見守っていられなかった」

「私…」



弱っている。

涙腺が緩みまくっている。

涙は次々と出て止まらないまでに。



「大丈夫。俺がついてる」



妖精さんはぎゅっと私を抱きしめてくれた。



それはどこまでも優しく、優しく。

壊れ物でも扱うように暖かい。



「ありがとう」



「うん」



それから、私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。

安堵した。

心から落ち着いた。



ありがとう。



その言葉だけが妖精さんに言えたこと。






私はいつの間にか眠りこけていた。



当然妖精さんもいなくて。

夢だったのかとも思う。



でも、心はどこまでも澄み切っている。

モヤモヤはどこかに消えてなくなっていた。



ありがとう



ありがとう

ありがとう…



そう言いたい。



誰だかわからない。

夢かもしれない。



けれど、言いたいんだ。





ありがとう。






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はい。連載?そっちのけで書きました。

すいません。



最初の方の文章は、私の気持ちです。

つか、この小説は私の願望みたいな感じですかね?



なんか本当にすいません。

もうちょっと、情緒不安定模様です。