内気で人見知りな青年が初めて連れてきた彼女は、ネット通販のリアルドールだった。
青年の成長を描いた心温まるラブコメディ。主人公の内気な青年を『完全犯罪クラブ』のライアン・ゴズリングが好演。


ちょっと説教臭いのと、周囲の反応がファンタジックすぎてついていけなかった。
だけど、「心の病を悪く捉えないで。必要なこともある」とか、「段階を経ることで人は大人になったと実感する」とか、そういうメッセージは、考えさせられるものがあった。

主人公のラース(ライアン・ゴズリング)は究極の草食男子。
彼は女性を追うどころか逃げてしまう。かと言ってゲイでもない。
こんな人がいたら面倒だなぁ…と思ったけれど、その心に潜むものが紐解かれていくうちに彼を応援していました。
最近言われる“草食男子”。彼らの内にも同じものが潜んでいるのかもしれないね。熱くならなければ、傷も浅くて済む。失うかもしれないなら手に入れない方がマシ。その気持ちはわからないでもないな。

「心の病がコミュニケーションの手段」っていうのは、おもしろい解釈だね。
その視点を持って見ると、心の病への接し方も変わってくるね。もしかしたら、普通の会話とそんなに変わらないのかも。
…となると、それは果たして“心の病”と呼べるのか?って話になるけど…。
脳に障害がある場合もあるわけだから、それとこれは区別しなきゃいけないけど、脳に障害があっても、彼らにとってその方法がコミュニケーションの一つなら、別に大して違わないしなぁ。


ラースや街の人たちはもちろん、二人のヒロインも魅力的で良かった。
マーゴ(ケリ・ガーナー)のファッションも良かったな。



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