言いようのない哀しみと喪失感
もうこれで最後だから
もうこれで終わりだから
そんな風に語りかけながら昨日から生きてる
何が終わりかもわかんないけど
それでも私はものすごく幸せだと感じてる。
昨日は動けなくなって授業を休んだ。
久しぶりに眠れた朝は、妙に活動意欲を生んだりして
ユウくんと散歩に出てケーキ買って公園で一服してたらお母さんが自転車で走って通り過ぎた。
夜ご飯作ってたらユウくんが帰るって言い出して
この世の終わりみたいな感じで駅まで送ってたら
「明日会えるんだよ!?」ってユウくん妙に焦ってた。
明日とか明後日とかじゃなくて、
重要なのは今日なのにね。
いくら離れても隣の人が寄ってくる。
私はそんなに強くないってのに。
今は自分一人立たせるのに精一杯だ。
本当に本当に、私は幸せだ。
良いことがあるって本気でわかる。
一歩ずつね、少しずつやっていけば必ず終わるから、って言い聞かせながら進んでる。
それは決してハッピーな人の思考回路じゃないのかも知れないけれど、私はとってもハッピーだ。
今日はお母様たちへのプレゼントが届く。
今年から、母の日はふたりぶん。
嬉しいね、とても。
ありがとうとあいしてるを
大声で叫びたい。
倒れそうになりながら仕事して帰りながら強風に吹かれていると、自分がものすごくちっちゃな存在に感じる。何のために頑張っているのか分からなくなるほど休息を求めているけれど、一方で仕事を心底探し求めている。収入の目処がついたら心も安らかに眠れるだろうか。
あの人は私が泣いていても決して気付くことはない。遠い昔に母が夜中起きだして抱きしめてくれたことを思い出す。寂しさと怒りは一回転して愛情に変わる。隣に居てくれることを喜ぶ気持ちと、隣に居てくれるのに気付いてもらえない悲しさと。愛というものは本当に厄介だ。
しばらく駅から歩いたあとで栄養剤を買い忘れたことに気付く。二歩、どうしようか迷ったあとにやっぱり買いに戻る。正念場だ。昔はどうにか出来たことだが、今の体力と年齢ではどうだろう。本末転倒にならないことだけを祈った。胃は昨夜からキリキリと悲鳴をあげて限界を謳うけれど、今度ばかりは聞いてやれない。とりあえず、実習中の店員にイラつくほどに限界だ。ありがとうも言わずに店を出た。
風が強い。寒くて寒くてたまらなかった。春なのに。春だから?寒さは精神の平穏を奪う。暖かくして寝よう。眠れる保証はどこにもないけれど。
彼以外の男性に触れることに嫌悪を覚えたこと。彼以外の男性に声をかけられることが恐怖でしかないこと。ものすごく寂しかったことも辛かったことも、まだまだ言えないことだらけだ。言いたいことを言えることは奇跡に近いことなんだろう。愛情にせよ心情にせよ一度止まる言葉はごく簡潔な言葉になって現世に現れるしかない。どれだけ好きか、なんて伝えるのは不可能なほどに愛している。
私の助けに応えて、深夜に家を飛び出してきてくれたことは忘れないでいよう。