話題:本の感想
BEATLESS
長谷敏司 著

最近ハマってる作家さんの1人で、その最新作です(^ ^)

まぁ〜内容は作者が同じだからかもしれないけど(笑)円環少女とかなり近い地続きな作品だなっと。
もっと具体的につっこむなら円環少女もそうだったけど、ラノベに良くある人とモノ(アンドロイド)のボーイミーツガールな展開だけど…それはあくまでも単なるつかみね(^^;;
ほぼ中身はマルドゥック・スクランブルやハーモニーなどを経由して幼年期の終わりを最大のオマージュにしているなっと(^^;;

もともとアニメ雑誌Newtypeで連載していた作品だったらしく
一般(アニヲタ？)読者層も意識してか？円環少女同様、意図的にSF作としての敷居を低くしているのだろうと思います。

ただ、長いOTL
600ページ以上ありオマケに2段構えって長編小説ですが(笑)
文庫化したらシュタゲの小説並だろうね(爆)
シュタゲの小説2巻の幅の太さは異常。
3巻に分けるべき！
これもシュタインズゲートの選択か…(意味不明黙れ)

物語は22世紀初頭の日本。
hIE(ヒューマノイド・インターフェイス・エレメンツ)と言うアンドロイドが人間の生活労働の大半を補うようになり政治の質問応答から夕飯のおかずまで自動化が進んでいる未来。

そんな物語冒頭、世界に40機程しかない人知を超えた超高度AIの1つヒギンズが作った人類未到産物(レッドボックス)と呼ばれるオーバースペックな5体のレイシア級hIEが東京湾の研究所から脱走する。
本来、hIEは行動制御をクラウド上で行うワケですから、こんな単独で脱走行為が出来る訳がないのですな。
その途中、ヒロインのレイシアはチョロい主人公遠藤アラトと出会い彼をオーナーとして遠藤家の住み込みhIEとなる。

しばらく話が進むと彼女達それぞれ機体設定が明らかになるんですね。
彼女達は互いにオーナーを求め行動します。オーナーと良き主従関係を築ければ、お役目ごめんと判断したらあっさり切り捨てて別のオーナーに乗り換えるしたたかな奴もいたり、始めからオーナーを求めず一匹狼でいたりと様々

しかし、物語の随所に使われるアナログハックって言葉。
言ってる意味はわかるけど…造語なだけにイマイチ理解出来ないまま中盤まで進む。
そして、劇中エリカ・バロウズがキティちゃんのマグカップで例えたアナログハックの説明が物凄いわかりやすかった(笑)
でも、それはなんてことは無い道具を愛するだけなんだよね(笑)
そして、その選択が自分の意思で選択したのか他人(道具)に誘導された都合の良い選択なのか…同じな様で全く違う言葉の意味がわかると一気に面白さが広がる^ ^

そんな内容は直撃なぐらいオイラ好みなんで文句ないけど…唯一ケチ付けるならば詰め込み過ぎ(苦笑)

円環少女の時も思ったけど、こりゃ作者のクセなんだろうね(^^;;

そういや、これは漫画化したりヒロインのレイシアのフィギュアを販売したりとかなりメディアミックスに力入れてるっぽい感があるけど…アニメ化も視野に入れてるのかな(・・?)



やっぱりアンドロイドといやこんなオチ↓もあると信じたい(笑)
アンドロイドネタついでにレイシアちゃんらはきっと電気羊の夢を見ると信じて止まないです(ベタベタ過ぎ)

Comment4件